人と関わって生きていく以上、「言葉」というものは避けて通れないと思います。

仕事でも、家庭でも、人間関係でも。

結局、人と人とは、言葉を通して関わっていくことになります。

もちろん、物事の筋道や道理、正論というものは大切です。

何が正しくて、何が間違っているのか。

そういう判断ができることは、とても大事なことだと思います。

ただ、正論というのは、時に強すぎることがあります。

正しいことを、そのままストレートにぶつけてしまうと、どうしても言葉に角が立ってしまう。

すると、相手との間に摩擦が生まれたり、衝突が起きたりすることがあります。

もちろん、人間なので、イラッとしたり、感情的になることもあります。

その瞬間に鋭い言葉を使ってしまうことも、誰にでもあると思います。

でも、大人になるということは、「正論を言うこと」ではなく、「その正論を、どこまで柔らかく伝えられるか」なのではないかと、最近感じています。

感情を殺すわけではありません。

本音を隠すわけでもありません。

ただ、その感情や正論を、一度自分の中で整理して、角を取ってから言葉にする。

そうすることで、同じ内容でも、相手への伝わり方は大きく変わります。

仕事での会議でも。

誰かとの相談でも。

日常のちょっとした会話でも。

「どう伝えるか」というのは、本当に大切な技術だと思います。

言葉は、人を傷つけることもできます。

でも、同時に、人と人との間に橋をかけることもできます。

だからこそ、私は「正しいことを言う力」よりも、「言葉の角を取る力」の方が、これからの時代を生きていく上で、とても大切な能力なのではないかと思っています。