最近、ふと感じることがあります。
嬉しいわけではない。
悲しいわけでもない。
寂しいわけでもない。
けれど、何か心が動いている。
そんな感覚です。
昔の私は、その感情に名前を付けようとしていました。
これは悲しみだろうか。
これは寂しさだろうか。
これは喜びだろうか。
そんなふうに理解しようとしていました。
けれど最近は、無理に言葉を当てはめなくてもいいのではないかと思うようになりました。
コーヒーを飲んでいると、よく似たことがあります。
酸味がある。
苦味がある。
甘みがある。
そう表現することはできます。
けれど、本当に美味しいコーヒーほど、それだけでは言い表せません。
いくつもの味わいが重なり合い、言葉にならない何かとして感じることがあります。
感情も同じなのかもしれません。
人の心は、いつも単純ではありません。
嬉しさの中に寂しさがあることもあります。
安心の中に不安があることもあります。
懐かしさの中に切なさがあることもあります。
様々な感情が混ざり合い、一つの言葉では表現できないことがあります。
だから最近は、無理に理解しようとすることをやめました。
名前のない感情は、名前のないままでいい。
説明できない気持ちは、説明できないままでいい。
ただ、その感覚を味わえばいい。
そんなふうに思っています。
なんだか分からない。
でも、なんかいい。
それくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
人生には、言葉にできるものもあります。
けれど、言葉にできないからこそ美しいものもあります。
感情もまた、その一つなのだと思います。